
岩科山天然寺は静岡県賀茂郡松崎町岩科北側にある寺院で、松崎バスターミナルからバスに乗車して10分、「重文岩科学校」バス停に下車して徒歩2分のところにあります。
もっと言うなら伊豆地域において最古の小学校校舎であり、重要文化財でもある旧岩科学校校舎に隣接している寺院です。
年忌法要や葬儀をはじめ、春や秋のお彼岸に花祭り、除夜の鐘といった季節の行事から御朱印まで扱っているのが特徴的です。
静岡市内の御朱印は浜松八幡宮や極楽寺など数多くあり、そのどれもが魅力的ですが、天然寺は応仁2年すなわち西暦1468年から伊豆地域に佇んでいます。
単純に数えれば500年以上前から存在しているこの寺院は伊豆88遍路のうちに数えられており、第75番札所で有名で、そのため「つくらずとおのずからなる天然寺弥陀の誓いをなんといわしな」という和歌まであるほどです。
天然寺の歴史は応仁2年すなわち西暦1468年に雲誉文公が創建したものの、宝永2年もとい1705年に大洪水で流出した模様です。
その4年後に再建されてからは特に目立った事はなく、本堂と本堂に祀られている仏像とともに地元の人々の拠り所として利用されています。
宗派は法然上人が説いた事で有名な「南無阿弥陀仏」の浄土宗で、昨今では永代供養やペット供養に力を注いでいる模様です。
ちなみに帆運動に祀られている仏像は鎌倉時代の地蔵菩薩、そして室町時代に作られたと思われる不動明王など多種多様あります。